Blog LEGO® SERIOUS PLAY® を使った思考の見える化とビジョンの浸透

2019年01月04日 (金)

mirai の知恵袋
LEGO® SERIOUS PLAY® を使った思考の見える化とビジョンの浸透のメイン画像

従業員との見えない壁に悩んでいませんか?

「分かった」とは言うが、実際にはできていない。離職率も下がらず、従業員との信頼関係が築けていない気がする。チームワークが上手くできていない。もっとスタッフの気持ちを目標に向かってひとつにしたい。日本人の思いを理解してもらうにはどうしたら良いのかーータイでタイ人と仕事をする多くの日本人が抱える悩みです。

今回は、そんな違う国の人間同士だからこそ使って欲しい、思いを言葉ではなく、形にする方法、LEGO® SERIOUS PLAY® を使ったチームビルディングの方法をご紹介します。

目次
1. LEGO® SERIOUS PLAY®とは何か?
2. LEGO® SERIOUS PLAY®を会社組織で使うメリット
3. LEGO® SERIOUS PLAY®の表現力
4. 2019年3月8日開催!5人から始める、思考の見える化とビジョンの浸透

LEGO® SERIOUS PLAY®とは何か?

LEGO® SERIOUS PLAY®は、デンマークに本社を構えるレゴ社が2001年に完成させたメソッドです。レゴ・ブロックを用いることで、個人の価値観や目標、組織のビジョンや課題を『見える化』し、個々のコミュニケーション能力や問題解決能力の向上を促し、組織に内在する知恵を結集して、個人と会社をより良い方向へと導いていく事を目的として作られた手法です。

「レゴって子どものオモチャじゃないの?」
「そんなオモチャでどうやって問題解決をしたり、コミュニケーションを図るのか?」
多くの方がこんな疑問を抱いているのではないでしょうか。

でも、その考えは一度手を動かし始めたらきっと「違う」ということに気がつくはずです。

LEGO® SERIOUS PLAY®では、専門的なトレーニングを受けたファシリテーターがワークショップの進行を務めます。参加者は、与えられたテーマや課題について考え、それをレゴで作り上げて他の参加者に共有します。一見したら意味不明なレゴ・ブロックの造形ですが、そこにはストーリーがあり、個性が表れています。レゴには、作った人の環境や精神状態、人間関係など様々なものが遠因となって表に出てくるのです。そこにさらに気づきを与えたり、深掘りしていくのがファシリテーターの役目です。作った本人も気がつかなかった無意識の思考がレゴとなって表れていることに気づきます。

LEGO® SERIOUS PLAY®では、思考の見える化をサポートする専用のレゴ・ブロックを使用します。一般の玩具店では販売されていない数多くのレゴを使って作り上げるレゴの造形は十人十色。使い方にルールはありません。どんな風に組み立てても間違いはありません。レゴには、無限に広がる表現の世界があります。

LEGO® SERIOUS PLAY®を会社組織で使うメリット

企業でLEGO® SERIOUS PLAY®を使う場合、様々なテーマで実施が可能です。

企業理念の浸透や会社のビジョンの共有、組織のブランディング、課題の解決やコミュニケーションの活性化、新商品開発、個人のキャリアパスの検討等、組織や個人が抱える様々な課題に柔軟に対応が可能です。

また、在タイ日系企業のように異文化の者同士が一緒に働く多国籍企業では、言語の違いによって起こるコミュニケーションロスをLEGO® SERIOUS PLAY®が補うことができます。

通訳を介しての会話やカタコトの日本語やタイ語、お互いの第二言語である英語を使うことの多い日本人とタイ人では、想像以上に思いが伝わっていなかったり、必要最低限の会話しかしていないがためにお互いへの理解はどうしても浅くなりがちです。LEGO® SERIOUS PLAY®では、言葉にしにくい思考をレゴによって表現することができます。

在タイ日系企業でLEGO® SERIOUS PLAY®を実施した場合、以下のメリットをあげることができます。
・普段の仕事では分からなかった、無意識の感情や思考を知ることができる。
・会話が苦手なスタッフでも自分の気持ちを表現して発言することができる。
・参加者全員が『自分事』として議論の場に入ることができ、意見が反映されることで帰属意識が高まる。

LEGO® SERIOUS PLAY®を通して、「え、そんな事を考えていたの?」といったスタッフの考えや性格に気がつくことができます。

皆さんの周りで会社を支えるメンバーにはどのような人がいますか?
右腕になって欲しいのにいまいち意思が通じ合わないスタッフ、普段あまり話さないけど会社にとって重要なバックオフィスのスタッフ、理屈っぽくてコントロールの難しいスタッフ、寡黙で口数の少ないベテランスタッフ…
彼らのレゴには、普段の会話では見えてこない、自分の夢や考え、会社に対する期待や会社での自分の立ち位置が表れてきます。

LEGO® SERIOUS PLAY®の表現力

実際に作られたレゴの例を見てみましょう。

「今、会社が抱える課題やリスクは?」というテーマで作られたレゴは、「心の中では怒っているのに、表面上ではニコニコしている日本人上司やタイ人部下」。これでは問題が解決できない。ちゃんと会話をするべきという提言です。

「今、会社が抱える課題やリスクは?」というテーマで作られたレゴは、「会社は儲かっているけど、皆んなヘトヘトに疲れている」。金色のお金や宝石を網ですくう従業員はガイコツで表現されています。

「会社のビジョンを達成するために、明日からどうする?」というテーマで作られたレゴは、「一人一人が様々な能力を使って知恵を絞り、その知恵をリーダーに集めて皆んなで歴史を作る」という姿。中央には本が積まれ「歴史」を表現しています。

「今の会社の状況は?その中で自分はどこにいるのか?」というテーマでは、各自が作ったレゴを1枚の土台の上に持ち寄り、議論をしながら位置関係を調整をしていきます。そこには、想像もしていなかった会社の姿や思ってた以上にスタッフに会社の意思が伝わっているという姿が表れます。参加者は、自分のレゴが物理的にその中の一部を担う事で「自分の意見が反映された」という承認欲求が満たされ、会社への帰属意識や責任感が芽生えます。

2019年3月8日開催!5人から始める、思考の見える化とビジョンの浸透

日経ビジネススクール(NBS)アジア × mirai campus では、LEGO® SERIOUS PLAY®を使ったチームビルティング研修を実施しています。1社カスタマイズ型インハウス研修(最大30名)から、1社5名未満で始められる複数企業合同参加型チームビルディング研修までご用意しています。LEGO® SERIOUS PLAY®認定ファシリテーターと経験豊富な通訳陣で皆さんのレゴ・コミュニケーションをサポートします。

mirai campusの画像
執筆 mirai campus

mirai campus の運営事務局。

Related Blog 関連ブログ|Related Blog

mirai campus newsletter

『mirai campus newsletter』は毎月1回、mirai campusの最新情報をお届けするメールマガジンです。 タイでのビジネスに役立つ様々なテーマで開催される講座や取材記事コンテンツをお送りします。 購読をご希望の方は、右記よりご登録ください。