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HR=Human Resourceは、人間を単なるWork Force(労働力)ではなく、会社が持つ「資源」だという考え方です。流動的で競争の激しい現代のグローバル市場において、経営資源「ヒト・モノ・カネ」の一つであるヒト(=人的資源)をマネジメントする人事部門の役割は非常に重要であり、自社の競争力を高める鍵と言えます。
一方、タイへ進出してから歴史の長い日系企業であっても、人事制度、人材育成については未だに多くの企業が試行錯誤しているように見られます。時代が変わり、かつては良かった人事制度も見直しの時がきている場合もあります。どうすれば、自社のタイ人従業員のモチベーションと定着率を上げ、効果的に育成を進めることができるのでしょうか?
本講座では、タイローカル企業で数多くの制度設計と人材育成をになってきた講師より、タイにフィットする人事制度の整え方とタイ人従業員の力を最大限引き出す方法を学びます。
※本講座の内容をまとめたブログ「タイ人従業員が長く勤める会社 10の条件(https://miraicampus.com/ja/mnl_20180910/)」がアップされました!こちらからも詳細をご覧いただけます。
1. そもそも「人事」とは何か?
人事部の仕事とは、労務や給与管理を行うだけではなく、社員が会社にとって最大のリターンを生む資源と考え、人材戦略の策定や実行をコアミッションとする部門と考えられています。しかし、それでは少し曖昧です。まずは、人事が果たすべき役割について9つにブレイクダウンし、その中でもタイ人がもっとも意識する Employee Relationship & Law(社員との関係性と法)について詳しく解説します。
2. 心で組織を動かす
転職で給料アップが一般的なタイ人。会社へのエンゲージメントを高めるためには、報酬を上げるしか手はないのでしょうか?タイ人は、Task Oriented と言われる日本人に対して、Relationship Oriented で信頼関係を築きます。良い人間関係が仕事の円滑化に寄与するのです。組織を動かすには、タイ人の心を掴まなければなりません。タイ人は会社に何を求めているのか、タイ人の心を掴むにはどうすれば良いのかを考えます。
3. 長年働いてくれているタイ人との絆を強化
採用してもすぐ辞めると言われるタイ人ですが、一方で長く勤めるタイ人がいるのも事実です。安定的な生活を送れるだけの報酬や福利厚生を提供するということは重要な要素の一つですが、個々のキャリアパスや目標を一緒に考えてあげるということも定着には不可欠な要素です。人が定着しないと嘆く前に、定着している人の特徴を把握し、さらに絆を深める方法を学びます。
4. 社員の意見に耳を傾けるアクティビティ
従業員のロイヤリティを高め、会社と従業員、お互いの成長に貢献しあう関係づくりに効果的なアクティビティを紹介します。会社で長く働く人をリーダーにし、他の従業員を巻き込んで様々なイベントや活動を実施する「Happy Work Place」もその一つです。従業員満足度などのアンケートよりも、具体的で様々な意見が浮き彫りになるアクティビティ、その方法や具体例を紹介します。
5. 日系企業がこれから考えるべきこととは?
一般的に、在タイ日系企業は従業員を定年まできちんと面倒を見る、福利厚生が充実している点がメリットと言われています。一方で、ジョブディスクリプションやKPI、評価項目の設定が曖昧とも言われます。なんとなく日本語が話せるタイ人従業員を贔屓してしまう、目に見えない「一生懸命な感じがするから」などと言った理由で評価してしまうなんてことはよくあります。そういう理不尽さをタイ人も敏感に感じ取っています。今までの仕組みや制度を見直し、もう一度、タイと国と今の時代にあった制度づくりを考えます。
対 象 日本人駐在員(MD、GM、マネージャー、リーダー)
業 種 すべての業種
企業規模 在タイ日系企業
講義型(定員36名)
※タイ語・日本語の逐次通訳は、ガンタトーン・ワンナワスが務めます。
08:30 受付開始
09:00 講座開始
11:30 質疑応答
12:00 講座終了
※休憩は適宜入ります。
日本での人事経験がなく、問題と感じていた。
日本では人事経験がなくタイを任されてしまい、問題とは感じていたがどうして良いかわからなかった。特にタイ人の基本的な価値観は全然日本人と違うので、今回非常に参考になりました。ありがとうございました。
現地従業員のモチベションアップの方法が参考になった。
非常に参考になりました。特に、キャリア開発を通じた現地従業員のモチベションアップについて、仕組み作りの一端をイメージすることができました。早速、取り掛かっていこうと思います。
ガンタトーン・ワンナワス
CEO, mediator co., ltd.
在日経験通算15年。2004 年埼玉大学工学部卒業後、在京タイ王国大使館工業部へ入館。タイ国の王室関係者や省庁関係者のアテンドや通訳を行い、タイ帰国後の2009 年にMEDIATOR CO., LTD. を設立。日本貿易振興機構(JETRO)や福岡県などの日本政府機関、地方自治体の仕事を請け負う他、JETRO海外コーディネーターや中小企業基盤整備機構国際化支援アドバイザー等、日本の6つの組織でアドバイザーとして日本企業をサポートしている。
日本語能力は、日本語能力検定(JLPT)にて最高レベルのN1保持者、ビジネス日本語検定(BJT / 2016年)にて東南アジア最高得点を獲得。2017年9月には、タイ政府主催の日タイ国交イベント「タイ経済ミッション」にて総合司会を担当。
タヌデート・ターニー 氏
Managing Director, People Develop Center Co., Ltd.
People Develop Center Co., Ltd. の Managing Director。人材育成や人的資源管理の分野で28年間企業に務めた、人材の専門家。
現在は、タイのトップ大学であるマヒドン大学やタマサート大学、カセサート大学で講師を務める他、HONDA、NISSAN、HINO、HITACHI、TOSHIBA、SHARP、Ajinomoto、花王、CP Group、L.P.N. Development 等の大手民間企業では研修講師やアドバイザー、顧問も務める。
得意分野は、KPI(重要業績評価指標)の数値目標管理、キャリア形成、後継者育成のためのサクセッションプラン構築、人材育成の個人能力開発計画、従業員のエンゲージメント向上の仕組み構築、戦略的人材育成制度、戦略的業績管理、管理者育成用マトリックス組織、コミュニケーション等。
ラムカムヘン大学政治学部を卒業し、同大学経営大学院にて総合経営学修士を修得。
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Course CODE | S-1803-JT |
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Course | スタッフのモチベーションと定着率をアップさせるタイ式人事制度設計と運用の仕方 |
Date |
2018年08月23日(木) 9:00-12:00 |
Price | 6,000THB + VAT7% / 1人 |
Language | 日本語(タイ語→日本語の逐次通訳) |
Place | mirai campus Major Tower Thonglor Fl.10, 141 Soi Thonglor 10, Sukhumvit Road, Khlong Tan Nuea, Watthana, Bangkok 10110 |
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